数字で見る蓮田一心会病院

  1. HOME
  2. 私たちについて
  3. 当院の特徴
  4. 数字で見る蓮田一心会病院

「医療の質評価指標」

当院では、医療の質を示す指標としてQI(Quality Idnicator:クオリティ インディケーター)を設定しています。
QIとは病院の機能や診療、サービスの質について様々な指標を用いて数値であらわしたものです。
患者さんへ提供する医療の質の向上および情報の提供を行うことを目的とし、収集したデータを基に業務の改善を行っています。

○患者満足度

受けた治療の結果、入院期間、安全な治療に対する患者の満足度を見ることは、医療の質を測るうえで直接的な評価指標の重要な一つです。

【定義】

分母:満足度調査項目「この病院について総合的にはどう思われますか?」の設問有効回答数
分子:分母のうち「満足」または「やや満足」と回答した患者数

患者満足度(入院)
患者満足度(外来)

*2020年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりアンケートの回収数が例年の1割程度でした。

○紹介率、逆紹介率

紹介率とは、初診患者に対し、他の医療機関から紹介されて来院した患者の割合です。
逆紹介率とは、初診患者に対し他の医療機関へ紹介した患者の割合です。
紹介率・逆紹介率の数値は地域の医療機関との連携の度合いを示す指標になります。

【定義】

分母:初診患者数
分子:(逆)紹介患者数

紹介率
逆紹介率

○糖尿病患者の血糖コントロール HbA1c<7.0%

糖尿病の治療には運動療法、食事療法、薬物療法があります。
運動療法や食事療法の実施を正確に把握することは難しいため、薬物療法を受けている患者さんにスポットをあてたものです。
HbA1cは過去2~3ヶ月の間の血糖値のコントロール状態を示す指標です。糖尿病合併症の発病頻度はHbA1cに比例しており、合併症を予防するためにはHbA1cを7.0%未満に維持することが推奨されています。

【定義】

分母:糖尿病の薬物治療を施行されている患者数
分子:HbA1c(NGSP)が7.0%未満の外来患者数

糖尿病患者の血糖コントロール

〇職員のインフルエンザワクチン接種率

病院を受診する患者さんは免疫力が低下していることが多く、病院職員からの感染を防止する必要があります。
接種率が高い場合には、院内感染防止対策に積極的に取り組んでいると評価できます。

【定義】

分母:職員数
分子:インフルエンザワクチンを予防接種した職員数

患者満足度(入院)

○尿道留置カテーテル使用率、尿道留置カテーテル1ヶ月以内の抜去率

尿路感染症は医療関連感染の中で最も多く、約40%を占め、その80%が尿道留置カテーテル(CAUTI:catheter-associated urinary infection)によるものです。
医療機関で起こる血流感染の15%はCAUTIであると推計されており、その寄与死亡率は15%を超えます。
様々な事象に左右されますが、エビデンスレベルが高い予防策の実施によりCAUTIの60~70%は予防可能と推計されています。

【定義】

・尿道留置カテーテル使用率

分母:入院延べ患者数
分子:尿道留置カテーテルが挿入されている入院延べ患者数

・尿道留置カテーテル1ヶ月以内の抜去率

分母:入院時(転入含む)に留置カテーテルが留置されている患者数
分子:1ヶ月以内に抜去できた患者数

尿道留置カテーテル使用率
尿道留置カテーテル1ヶ月以内の抜去率

●入院患者の転倒・転落発生率

入院患者の転倒やベッドからの転落の原因は、入院したことによる環境の変化や疾患そのもの、治療・手術によるものなど様々です。
転倒・転落に至った要因などを分析した予防策を実施して転倒・転落発生リスクを低減していく取り組みが、転倒による傷害予防につながります。

【定義】

分母:入院延べ患者数
分子:転倒・転落件数

入院患者の転倒・転落発生率
(単位:パーミル…1000分の1を1とする単位。)

*2019年度より内科患者の入院受け入れを開始したことにより患者構成に変化がありました。

●褥瘡発生率

褥瘡は患者のQOL(生活の質)の低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治療が長期に及ぶことによって、入院期間の長期化や医療費の増大にもつながります。
そのため褥瘡予防対策は、提供する医療の質評価の重要な項目の1つとされています。

【定義】

分母:入院延べ患者数
分子:分母のうちd2以上の褥瘡の院内発生患者数

褥瘡発生率

●経管栄養から経口摂取可能となった患者割合

慢性期患者のQOL(生活の質)の改善度をあらわす指標の1つです。
口を使うことで知覚や感覚機能に刺激を与え、脳の活性化につながります。
また口腔内の自浄作用も働き、免疫の向上も期待できます。

【定義】

分母:経管栄養患者数
分子:1年以内に完全に経口摂取可能となった患者数

経管栄養離脱率

●身体抑制率

精神保健法では、身体拘束は制限の程度が強く、また二次的な身体的障害を発生させる可能性があるため、代替方法が見出されるまでの間のやむを得ない処置として行われる行動の制限であり、できる限り早期に他の方法に切り替えるように努めなければならないものとされています。

【定義】

分母:入院延べ患者数
分子:物理的身体抑制を実施したのべ患者数

身体抑制率

●在宅復帰率

在宅復帰率は在宅復帰(自宅や介護老人保健施設等への退院)を果たした人の割合。
その病院や介護施設の在宅復帰支援に関する質を知る上で重要な1つの指標です。

【定義】

分母:退院患者数
分子:在宅への退院患者数

在宅復帰率

●安全管理が必要な医薬品に対する服薬指導実施率

医薬品にかかわるリスクマネジメントの観点から、患者の安全対策、特に副作用及び医薬品に関する健康被害の防止に向けて、より具体的かつ積極的な取り組みが求められています。

【定義】

分母:安全管理が必要な医薬品のいずれかが投薬または注射されている患者数
分子:分母のうち薬剤管理指導を実施した患者数

服薬指導実施率

●救急車・ホットライン件数、救急車・ホットライン応需率

救急医療の機能を測る指標です。
救急車の受け入れ要請のうち何台受け入れができたのかを表します。

【定義】

分母:救急受け入れ要請人数
分子:救急車で来院した患者数

救急車・ホットライン件数、救急車・ホットライン応需率

「診療実績」

〇外来延べ患者数

外来患者延べ患者数とは、外来の初診患者数+再診患者数です。

外来延べ患者数

〇新入院患者数

新入院患者数とは1年間に新たに入院した患者数を表します。入院日数や空ベッドの数などにより変動します。

新入院患者数

〇平均在院日数

平均在院日数とは、一人の患者さんが平均して何日間入院しているかを示します。
計算式は在院患者延数÷{0.5×(入院患者数+退院患者数)}です。

平均在院日数

〇薬剤管理指導件数

薬剤管理指導とは主に入院中の患者さんに対して薬歴管理や薬の飲み方、取り扱い方法などについて薬剤師が指導することです。
服薬のタイミングや回数、量、保管方法についての説明だけではなく別の薬との飲み合わせや、採血結果などをもとに患者さんが安全に薬物治療を受けられるようにサポートします。

薬剤管理指導件数

〇栄養指導件数

栄養指導とは、食事や栄養に不安や疑問を抱えている方や、治療の一環として食事に制限がある方に対して管理栄養士が専門家の観点から指導することです。
患者さんの疾患等にあわせて食事内容や食事量、食材の選び方、調理法など多岐にわたる指導を行います。

栄養指導件数

〇PTA実施件数、内シャント置換術件数

シャントとは、静脈を動脈に縫い合わせてつなぐことにより、動脈血を直接静脈に流すことをいいます。
シャントには自己血管内シャントと人工血管内シャントがあります。内シャント造設によって、静脈に十分な血液が流れ、その静脈に穿刺して血液透析が行えるようになります。
PTAとは、Percutaneous Transluminal Angioplasty (経皮的血管拡張術)の略です。
シャント血管に狭窄(せまくなる)や閉塞(つまる)が起きると針を刺しても血液が十分とれず透析ができなくなります。
この場合バルーンカテーテルという風船付きカテーテルを用いてシャント血管のつまりを治す治療(PTA)を行います。

PTA実施件数
*他院に透析通院中の患者も含む
内シャント置換術件数

〇内視鏡検査実施件数

内視鏡検査とは先端に小型のカメラがついた細い柔軟なチューブを口や鼻、または肛門から挿入し、胃や腸などの消化器官内部を観察し検査する方法です。
上部消化管内視鏡検査(胃内視鏡検査)と下部消化管内視鏡検査(大腸内視鏡検査)の2種類があります。

大腸内視鏡検査実施件数
*内視鏡下でのポリープ切除を除く
胃内視鏡検査実施件数